プロローグ

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俺は奴らが通るであろう道路沿に面したビルの中へと入っていった。 屋上までたどり着くと早速、作業に取り掛かった。 まずスナイパーライフルを組み立てる。 それが終わったら、双眼鏡で来るのを確認しながら、風速計で風の確認だ。 だが問題はターゲットはどこにいるかだ。 リーダーは中心部にいる可能性が高いのだが、後方にまわっている可能性も高い。 それに法定速度なんか守らない奴らなので、ここの通りもすぐに立ち去ってしまうので、もたもた探している暇はない。 更に今夜は風が強い。 ――失敗は許されないな…… すると激しい騒音の中、猛スピードで走ってくるバイクの集団がやって来た。 今度はライフルのスコープで覗いて見ると奴らが現れた。 奴らを確認すると、素早くターゲットを探した。 俺の予想通り、ターゲットは中心部にいた。 しかし、この距離だと弾が届かない。 考えてる余裕がなかった俺は一か八かの賭けをする事にした。
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