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春を彩る花たち
窓から外を見れば景色は桃色に染まり緑に溢れている。
川添いに添えられるよう立つ桜の木には少し早咲きの花が顔をみせている。その近くを笑顔で歩く人たちの顔をみれば寒く厳しい冬はとうの昔のように感じてしまう。
「倉崎律君。律くん。」
何度か呼ばれて、看護婦さんに呼ばれているのに気づいた。
「もうすぐ検査だから準備しといてね。」
「はい。分かりました。」
そう返事をしてもう一度だけ外を眺め窓を閉めた。
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