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「じゃあ、番号でもいいから教えて。
今度、日を改めて食事でも行かないか?」
稲葉先輩から食事の誘いが……。
「分かりました……」
私は、スケジュール帳に名前と携帯の番号を
書いて破り彼に渡した。
ニコッと笑いお礼を言う稲葉先輩を
見ていると、まるで忘れていた
昔の自分の気持ちを思い出すようだった。
社長とは、違う想い……。
心臓がドキドキと高鳴りだした。
稲葉先輩に会ったことは、
香奈子と恵美にも報告をした。
時間を作ってもらい女子会を開いた。
「えっ!?あの稲葉先輩に告られた!?」
もちろん2人に驚かれた。
「うん……なりゆきで……」
自分で言うと何だか恥ずかしいわね。
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