プロローグ。

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まったく。油断も隙もないんだから。 急いで洗い流すと服に着替えた。 と言っても同じ服装だけど……。 頭もささっと乾かして出ると社長は、 私を見て怪訝そうな表情をしてきた。 「何で服を着てるのさ?こう言う場合は、 普通バスローブかバスタオル1枚じゃないのか?」 「勝手に社長の理想を押し付けないで下さい」 何で私が、誘惑まがいな事をしないとならないのよ? 「え~酷い。 俺の甘い願望を壊す気なのか!?」 「願望って…とにかく 酔った勢いなので忘れて下さい」 「嫌だ。俺は、絶対に忘れたくない!!」 社長が忘れたくなくても 私は、忘れてくれないと困るのよ!! 「と、とにかく失礼します」 頭を下げて部屋から出ようとした。
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