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そんな事は、説明されてないから、分からないとしか言えないが、少なくても自分だけ、このモヤモヤしている気持ちを、持っている訳ではないのだ。
「紅梅さん。」
「何?」
「紅梅さんは、どうして王の妃になったの?」
自分はどんどん、黄杏に質問をするくせに、黄杏の質問には、答えようとしない紅梅。
「……女隊の隊長を、やってらしたんでしょ?辞めるのは、嫌ではなかった?」
「全然。女隊の隊長をしていたのは、王に近づく為だから。」
「えっ!?」
驚いた黄杏は、口を両手で塞ぐが、紅梅ならやりかねないと思った。
「私の父が、王の近臣だと言う事は、知っているんでしょ?」
「……はい。」
「そのお陰でね。小さい頃から、王の事を知っていたわ。話しかけられる事も多くて。私の事は、親戚の女の子ぐらいにしか思ってなかったようだけど、私は好きだった。私の初恋の人よ。」
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