2さよなら日常、はじめまして非日常

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2さよなら日常、はじめまして非日常

誰かの声が聞こえる…女の子の声かな?これは… 白逢にしては高いような…そんな感じがする 薄っすら瞼を開けてみると… 「おはようございます!黒崎さん!」 同じぐらいの身長の女の子が僕の体を揺すっていた …これは夢、そう、夢だ。悪い夢… 僕の部屋に女の子が入るわけがない。増してこんな悪戯、白逢とか紫昏がやるわけが無い そんな僕の気持ちを察したのかもっと大きな声で言ってきた。 「残念ながら夢じゃないんですよ!だからちゃんと話を聞いてください! そしたら辞めますから…ね?」 しょうがなく布団を畳んだ。で、その少女と向かい合った 年は同じぐらい身長は白逢より低め、水色のカチューシャに 白色のワンピースを着て、髪色は深海のような色だった 「改めまして、おはようございます黒崎さん。この度は…えっと…わ、私のような 者を拾ってくださりありがとうございます!」 「…まって、拾った?僕が?いやいやいや…いつ?」 えっとですね…と目の前の少女は手を指を折り始めた 「ひぃ…ふぅ…みぃ…ざっと六時間前です!」 六時間前…僕が流星群を見ていたと思われる時間とほぼ一致していた。 「えっと…君はなんていうの?何処から来たの?」 「あ、はい!申し遅れました!私は聖歌、星織聖歌です!」 ホシオリ…セイカ…ん?まてよ… 「もしかして…織姫?」 「正解です!流石星が好きなだけありますね!」 …織姫…つまり鷲座のベガは夏の大三角形の1つに数えられている星だ。 今の季節は冬…しかももう2月だ。今更彼女をみる機会は無いはずだが… 「えっとですね…去年の夏休み、私…ずっと黒崎さんのこと近くで見ていたんです…」 お、覚えて無いですか?同じクラスの…鷹橋聖歌って女の子… 同じクラスの…女の子… 「あ!もしかして…いつも保健室にいた鷹橋さん?」 「はい!鷹橋聖歌はこの私、星織聖歌だったのです!」 流石の僕でも知ってる…突然うちの中学校に転校して来た天才美少女がいる事…それが彼女だったのだ
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