1、何時もの日常生活

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1、何時もの日常生活

僕は、何時ものように階段を駆け上った。 何故この時に焦っていたのかと言うと今日は一年に一度だけ見えるある流星群を見るためだ 「…はぁ…はぁ…はぁ…」 息が苦しい…周りはよく目を凝らして見ないと暗闇同然だった 何時もの自室で学校にも行かず、星などの事についてインターネットや本などを漁って 調べているだけの僕だ。当然、体力は幼少期の時より確実に落ちている事だと思う 漸く、息が整ってきた。閉じかけた目をこじ開けて上を見てみると… 「うわぁ…」 先程までの疲れがなかったかのように感じた。それ程まで待っていた流星群が綺麗だったのだ …写真撮りたかったけど生憎、今持ってるデジカメは電池が切れウンともスンとも言わなかった 「あはは…ついてないな…」 屋上…基、僕の家は三階建ての大きな家だ。もちろん、僕以外の住人はちゃんといる が…この時間になると全員寝静まっている事だろう。 何故わかるかって?息が切れるほど激しく階段を駆け上ったのに誰も反応しなかったからかな? 時計をみると、もう10時半を過ぎていた。流星群がそろそろ終わる時間だと自分でも考えた 「あぁ…もう終わっちゃった」 残念だが、一年に一度きりの流星群は終わ迎えてしまった。 仕方なく、今日の事を日記にまとめようとした次の時だ。後ろが激しく光輝いたのだ。 慌てて振り返ってみると今まで見たことない大きさの流星が僕の頭上を通り越して行くのが見えた。 「なんだか…可笑しな流星だったな…」 そんな疑問を胸に抱き、自分の部屋に戻って行った ーー月ーー日 ー曜日 (晴れ) 今日は一年に一度きりの流星群が見れた。 まさか、こんな時にデジカメの充電が切れるなんてついてないな。 今度新しいカメラと電池を買いに行かないと… 今日一番のニュースは白逢(はくあ)が流星型のピンバッチを作っていたことだ。 あいも変わらず手が器用なのは憧れる。 僕と白逢、あとあいつらの分も作ってくれていたのだから正直凄く手際が良いのだろう。 …手は絆創膏でいっぱいだったけど 「そろそろ、寝ようかな」 部屋に飾ってある振り子時計は11時前を指していた。 僕は睡魔には当然勝てなかった。ベットに入った瞬間襲ってくるのは深い暖かさと暗闇だけ… 「おやすみ…ママ」 そう言って僕の意識は暗闇へとおとされた
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