extra キスの次に

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「寧音ちゃん、将来たいへんだ」 「はは。そのときは私が旺戸くんを説得しよう。じゃあ、お疲れさん。寧音ちゃん、ありがとう。気をつけて帰りなさい」 「はい。お疲れさまでした」 一通り“お疲れさま”の挨拶が終わると、それぞれに散った。 「ここはあったかいね」 歩きだしたとたんのあたしの言葉にお兄ちゃんは小さく笑う。 「ああ。紹介してくれた先生には御の字だな」 「うん」 お兄ちゃんの手の中に自分の手を滑りこませた。
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