239人が本棚に入れています
本棚に追加
「寧音ちゃん、将来たいへんだ」
「はは。そのときは私が旺戸くんを説得しよう。じゃあ、お疲れさん。寧音ちゃん、ありがとう。気をつけて帰りなさい」
「はい。お疲れさまでした」
一通り“お疲れさま”の挨拶が終わると、それぞれに散った。
「ここはあったかいね」
歩きだしたとたんのあたしの言葉にお兄ちゃんは小さく笑う。
「ああ。紹介してくれた先生には御の字だな」
「うん」
お兄ちゃんの手の中に自分の手を滑りこませた。
最初のコメントを投稿しよう!