小さな探偵

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「あの…元斎さん?こちらのお嬢様とはどういった御関係で?」 「御関係もなにも、わが優秀な孫じゃ、そのへんの大人が束になってもかなわんじゃろうて。」 そういうと元斎は相好(そうごう)を崩した。 「ちょっと、おじ様、誤解を招く様な言い方は良くありませんわ。」 少女は驚いた様にそう言った。 「ふぉふぉふぉ、まぁ、孫と言うのは冗談じゃが…。孫になって欲しいというのは本当じゃ。そうなれば鷲尾の安泰は間違いないからのう。」 そう言って元斎は遠い目をした。 「なるほど、元斎さんがこちらのお嬢様をかなり買ってらっしゃるのはわかりました。」 世の中には色々な分野で大人顔負けの力を発揮する子供がいる。 彼女も多分何らかの分野で名がしれているのだろう。 しかし、これは実際の事件である。 いくら元斎の肝いりと言われても素直にはいそうですかと聞く事はできない。 しかも、怪盗QEDは犯人ではないという様なトンチンカンな話をする女の子の話を鵜呑みにする訳にはいかない。 「どうも信じてない様じゃな…。」 元斎は私の様子を察してそう言った。 「え?いえそんなことはありませんよ。」 はいそうです。とは言えずについ心にも無いことを言って私は愛想笑いをした。 「なら、なにか質問してみたらどうじゃ?」 元斎に詰め寄られて私は仕方なく質問することにした。
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