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雪の日の帰り道、私は自分の靴の先が凍結して滑りやすくなっている雪の塊を踏んでしまったのにも関わらず、そのまま普通に歩いてしまったため、みごとにすっ転んでしまった。そこが自分の家の前とか住宅街ならまだ良かったが、なんと駅の前で人通りも多く、すっ転んで何が起こったのかイマイチ判断がついていない私を通りすがりの人がビックリして見ていった。そしてなんと私だけではなくもう1人、全く同じタイミングで同じ場所で転んだおっちょこちょいさんがいらっしゃった。その人は私と同い年くらいの青年で、何が起こったのか分からず、キョトンとしたような顔で私を見ていた。私もきっと同じような顔をして彼を見ていただろう。 お互いに段々と状況が飲み込めてきて、思わず笑ってしまい、しばらくそのまま好奇の目に晒された。そのあと何事もなく立ち上がり、そのままバスに乗って家に帰った。 さて。今日も雪だ。 帰り道でまたあのおっちょこちょいさんがいらっしゃるだろうか。
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