甘い生活の棘

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2002年、私は、ドラッグストアでバイトしながら、リョウとその家族と暮らしていた。猫のバサラも一緒だ。毎日、バイトしながら、6人分の家族の夕飯を作っていた。リョウの妹は結婚し、夫と娘がいたが、ほぼ毎日来る。少し苦手だった。気が強く、言葉が荒い妹。そんな生活を続け、ある日の事。リョウは、私と[結婚しょう]と言ってくる。2003年の9月に結婚、私の誕生日だ。当時、ゲームのモンスターハンターにPSPと言うゲーム機を使い、私と弟達とリョウでやるのに、ハマっていた。私は実家の父とはソリが合わず、早く家を出たかった。リョウと弟達と、家事は大変だったが、楽しく暮らしていた。リョウの給料も、結婚し、リョウが管理する事になる。月5万はリョウの実家に入れていた。年数がたつにつれ、6人分の家事が私の仕事になる様になる。結構大変で、バイトは辞めていたが、いつしか、二人で部屋を借りて…暮らしたい…という気持ちが大きくなる。2005年6月、猫の飼える場所を見つけ、少しずつリョウの給料から、お金を貯め、引っ越す事になる。当時、私は25歳になっていた。リョウは、結婚する前、違う会社に務め、辞めていたが、私の父の紹介で、造船所に勤務していた。この生活が地獄の始まりだった。私は、コンビニバイトを二人で生活する為していた。家事や猫の世話もしていた。二人分だったので苦では無かった。2006年冬頃、オンラインゲームの[白騎士物語]と言うのを、リョウと一緒にやる事になる。最初は二人で楽しんでいたが、いつしか、仲間が増え、マイクで話す様になり、仕事から帰るとそのゲームを、話ながらするのが日課になっていた。楽しかった。素材集め、色々なモンスターを皆で倒す…中毒になる程、私達はハマって行った。
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