こういうこともしていますので、ひとつ。

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
色あせたものばかり並ぶ部屋からは聞こえない声を求めて過ごす つま先にひびがはいったママの靴わたしはすきよきらきらしてて 深爪が痛々しく見える日はきっと悲しいことがあった日 玄関へ飾る花にもかんがえがあるんでしょうにと君は微笑む 床下でうごめく土に話しかけひとりぼっちを紛らわす夜 さかさまに発した言葉が縛り付け身動きできぬ世の切なさは 制服が煩わしかった日々からはもう何年たったでしょうか 何もかも投げ出すことができなくて重ねることもできない唇 借景に見とれて過ぎる夕暮れを君が呟く宝物だと 苦しくないことばかり考えていては歩みがとまる磨りガラスごし
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!