第8話 テスト勉強

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先程から翔太と直矢の頭を悩ませているのは、天気図から等圧線の気圧を求める問題だった。 「えーと、『図2で点Pが通る等圧線が表す気圧は何hpa(ヘクトパスカル)か?』ああ、俺こういうの得意だ!」 蓮先輩は、翔太と直矢に丁寧にわかりやすく教えてくれた。 「なるほど、こうすれば解けるんですね!」 「ありがとうございます!」 二人はお礼を言った。その後もテストまでの間、翔太と直矢は毎日、蓮先輩に理科の勉強を教えてもらった。そのお陰で、この問題だけはテストに出ても解けそうだと、翔太は自信がついた。 「翔太!翔太!起きろ!遅れるぞ!」 すべてのテストが終わった次の日の朝、翔太は直矢の声で、目が覚めた。 「うーん…直矢、巨大タコに襲われて…」 「一体どんな夢を見てるんだ?おい、寝ぼけてる場合じゃないぞ!」 「わっ?!もうこんな時間?!」 翔太は時計を見て飛び起きた。起きる予定だった時刻を30分も過ぎている。昨日テストが終わり、ほっとして気が緩んでしまったようだ。 「実は俺も今起きたんだ」 直矢は急いで着替えを始める。 「全然目覚まし気付かなかったよー」 翔太も遅れてパジャマを脱ぎ、制服のワイシャツに袖を通す。今日の朝ごはんは諦めよう。
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