第8話 テスト勉強

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「いや、だからこれは染めたんじゃなくて、いつも海に入ってるから海水で傷んじゃって…」 「ふーん、それなら当然、下の毛も海水に浸かってるから傷んじゃってるよね?」 「いやっ…だから、そのっ…!」 「証拠を見せなさい!」 加藤先生が蓮先輩のズボンに手を掛ける。 「わっ!去年も見せたじゃないですか!」 蓮先輩はその手を振り解こうと、身をよじって抵抗した。 「だって、去年はつるつるだったから分からなかったんだもん」 蓮先輩の顔が、かあぁっと赤く染まる。 「ば、ばかっ!この変態教師!」 蓮先輩がそう言うと、加藤先生は嬉しそうにニヤリと笑った。 「蓮、君は先生に対しての口の聞き方がなってないようだね」 蓮先輩は、「しまった!」と言う顔をしたが、もう後の祭りだ。 「君にはお仕置きが必要だね。さ、生徒指導室へ行こう」 加藤先生は蓮先輩の腕を掴んで、ぐいぐいと引っ張って行く。 「わぁーっ!ごめんなさい!翔太ー!助けて!」 助けを求められても、翔太には何もできなかった。ただ、先輩の無事を祈るばかりだ。 「後輩に助けを求めるなんて、みっともない。ここは男らしく覚悟を決めなさい!」 「 嫌だぁー!うわぁーっ!」 「浩ちゃん後よろしくねー」 そう言いながら、二人は校舎の中へと消えていった。
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