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「えっ? 退屈?」
「うん。毎日を退屈に過ごしてる」
「えっ? でも、家事とか仕事とか……、彼氏とか旦那さんとかいるんでしょ?」
「それはそうなんだけど、ほとんど家にはいないし、一人だと家事も知れているしね」
えっと……、誰がいて、なんで一人なんだ?
よくわからない説明に「そうなんですか」とだけ答え、残っていたご飯をかき込んだ。
「蓮は? きっと忙しいんだよね毎日。彼女もいそうだし」
「そうですね。実習期間はホントに忙しくて、それ以外でも進級試験も毎年あるし。だから彼女とか作っている余裕も全然なくて……」
「そっか。代わってあげられたらいいんだけど、って、代わりたくないけどね、私、勉強苦手だから。でも頑張っている君はカッコイイよ」と微笑んで言うさとみさんに促され、最後に残っていたビールでもう一度乾杯をした。
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