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左手にビールの入ったコップを持ったまま、アジフライを口に運ぶさとみさん。
頑張っている君はカッコイイよ、そう言ってくれたさとみさん。
何故、彼女のことをこんなにも好きになってしまったのだろう。
いつの間に、好きになってしまったのだろう。
おそらくは、それほど美人というわけでもなく、スタイルがすごいということもない。
どういう人なのかも知らなくて、歳すらもわからない。
好きになる理由なんて、どこにもないのに。
ふと目を覚ましたおばちゃんに「どうして起こしてくれなかったんだい」と怒られて、カレーうどんを注文し、サービスだからと入れてくれた生卵を少し潰して、カレーが飛ばないよう、どんぶりに顔を近付け慎重にうどんを啜った。
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