いち

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駐車場に入る手前から、スピードを落としたさとみさんは、白い枠の真ん中に音もなく車を滑り込ませ「着いたよ」と言い振り返った。 少し息を整えてからドアを開けると、大きな駐車場なのに、車は二三台駐められているだけだった。 「こっちこっち」と、さとみさんに手招きをされて。 近付くと、さとみさんの右手が僕の左手を取り、引っ張っていった。
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