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「あっ……、蓮?」
窓は閉めていたので、私の声は私にしか聞こえない。
通り過ぎて振り向くと、見慣れたというか、つい一時間ほど前まで見ていたオフホワイトの麻のシャツ。
それがブルーのジーンズにとても似合っていて。
というか後ろの女は誰なんだ!
慌てて次の角を右に回って、公園の周りを一周し、再びマンションの前へ。
でもすでに、二人の姿はそこにはなくて。
見上げるとその時に、二階の一番右端の部屋が明るくなった。
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