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「ぽよーん」という音と共に【ありがとう! 今から探してみるね】と書かれた吹き出しが表示され、その後に、かわいい女の子が【おやすみなさい】と手を振っている。
テツマと別れた後に、何人もがアタックをし、皆がことごとく玉砕している女の子。
そんな彼女に、僕が告白することなどできるはずもなかった。
今のままなら、仲のいい友人としてずっと一緒にいられるのだから、そう思ってきた。
さとみさんがトイレから戻ってきた。
「おかえり」と声を掛けると「ただいま」と返してくれて。
二人で並んでベッドの端に腰を掛け、微笑み合ってキスをした。
だが、今の僕はもう……。
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