雪の夜

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雪の夜

雪の降った夜だった。 学校の帰り、僕はひとりでバスを待っていた。 いつも利用しているのは九十九番のバスで、それは一番最後の授業が終わって大学の門を出ると同時に、ちょうど交差点から現れてくれる。 だからバス停に立って、バスの到着を待つ事なんて、滅多に無いのだ。 今日のように。
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