3時間の視線

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3時間の視線

「怜。君にモデルを頼みたい」 「どういう、ことですか」 「今回入った仕事で、男性のヌードモデルが必要になったんだ」 「先週入った、エステサロンのポスターですか」 「そうだ。絵の描き起こしは私がする。だからモデルを一人立てなければならなくなってね」 「それが、僕なのですか」 「ああ、そうだ」 「僕には、無理です」 「どうして、そう思うんだい」 「自信が、ないからです」 「私は君がいいと言っているんだよ、怜」 「僕は、」 「怜」 「できません」 「――怜、脱ぎなさい」
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