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「怜。君にモデルを頼みたい」
「どういう、ことですか」
「今回入った仕事で、男性のヌードモデルが必要になったんだ」
「先週入った、エステサロンのポスターですか」
「そうだ。絵の描き起こしは私がする。だからモデルを一人立てなければならなくなってね」
「それが、僕なのですか」
「ああ、そうだ」
「僕には、無理です」
「どうして、そう思うんだい」
「自信が、ないからです」
「私は君がいいと言っているんだよ、怜」
「僕は、」
「怜」
「できません」
「――怜、脱ぎなさい」
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