久城藍斗side

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「この部屋の人って、どこか出かけて行きました?あぁ、知らなければ大丈夫なので。知っていたら‥」 おい、止めろって 知るわけないだろ。 どこまでも無神経な陸に呆れながら、俺は離れた場所から見守る事しかできなかった どうか、俺の事に触れず隣人の長谷先生の事など知らないと言ってくれ。と心の中で呪文のように唱える。 しかし、、、俺の思い通りには事が進んでくれなかった。 「長谷さんって、やっぱり久城くんの学校の先生だったんだね」 あぁぁ‥ やばい陸にバレた ハァ‥ 溜息を漏らす俺に陸はニヤリと笑い 「もしかして神橋さんですか?」 とわざとらしく問いかけた。
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