1 謎だらけの 久城 藍斗

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家に着くと 買いだめした材料を漁り、冷蔵庫から冷やご飯 玉子とネギ、炒飯の素を取り出し 特製ネギたっぷり炒飯を作る 出来上がった炒飯を、お椀に入れると固めて皿に移す すると綺麗な丸い炒飯が出来上がる それをするとしないとでは、また違うんだよね よし、食べるぞ! 「いただきま~す」 両手を合わせて蓮華を持つと 熱々の炒飯の山をすくう 一口サイズに盛った炒飯を口に頬張り 至福の瞬間を味わいつつ、空腹を満たしていく ふん、ポテトの比じゃないくらい美味しいわ 「本当、どうして あぁも意地汚いんだろ」 「育ちが悪いせいね。きっと」 ブツブツ呟きながら残りの炒飯を平らげる いやぁ満腹満腹 お腹をさすりながら 親父のようにテーブルに置いてある 爪楊枝に手を伸ばした時だった (ピンポーン) 突然、インターホンが鳴り出し… ん?日曜に誰? まぁ私の客ではない事は確かだ だとしたら… 久城君の友達かなんかでしょ 私には関係ないから無視無視 居留守を使おうと 爪楊枝に手を再び伸ばしたが… 《ピンポンピンポンピンポンピンポン》 次は連打で鳴らしてくる もう、何なのよ 久城君ならいないってば 鳴り止まなそうなインターホンに、私は渋々 玄関まで行くと 鍵を開けた 鍵を開けると同時にインターホンが止み、少し開けた扉の先には…
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