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家に着くと 買いだめした材料を漁り、冷蔵庫から冷やご飯 玉子とネギ、炒飯の素を取り出し 特製ネギたっぷり炒飯を作る
出来上がった炒飯を、お椀に入れると固めて皿に移す
すると綺麗な丸い炒飯が出来上がる
それをするとしないとでは、また違うんだよね
よし、食べるぞ!
「いただきま~す」
両手を合わせて蓮華を持つと 熱々の炒飯の山をすくう
一口サイズに盛った炒飯を口に頬張り
至福の瞬間を味わいつつ、空腹を満たしていく
ふん、ポテトの比じゃないくらい美味しいわ
「本当、どうして あぁも意地汚いんだろ」
「育ちが悪いせいね。きっと」
ブツブツ呟きながら残りの炒飯を平らげる
いやぁ満腹満腹
お腹をさすりながら 親父のようにテーブルに置いてある 爪楊枝に手を伸ばした時だった
(ピンポーン)
突然、インターホンが鳴り出し…
ん?日曜に誰?
まぁ私の客ではない事は確かだ
だとしたら… 久城君の友達かなんかでしょ
私には関係ないから無視無視
居留守を使おうと 爪楊枝に手を再び伸ばしたが…
《ピンポンピンポンピンポンピンポン》
次は連打で鳴らしてくる
もう、何なのよ
久城君ならいないってば
鳴り止まなそうなインターホンに、私は渋々 玄関まで行くと 鍵を開けた
鍵を開けると同時にインターホンが止み、少し開けた扉の先には…
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