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そして、冷蔵庫を勝手に開け…
「あ!これこれ。藍斗が好きなやつ!」
《俺の》と書かれた紙パックのミルクティーを取り出し、豪快に口を付けてガブ飲みしだした
「ちょっと、勝手に飲んじゃダメですって」
「は?何で?だって、これアンタのじゃないじゃん」
眉間にシワを寄せながら横目で睨んでくる
「だとしても、誰かも分からない人が勝手に入ってきて 勝手に冷蔵庫開けて…勝手に飲んで… いいわけがないでしょ?」
「ハァ…本当、面倒臭い」
何?それ、どういう意味?
それよりも何か性格、態度まで 久城君にそっくりな気がするんだけど…
溜め息を吐いた後、ミルクティーをバンっ!とテーブルに置くと 私の目の前まで来て、腰に手を当てながら偉そうに口を開いた
「私、久城 藍那。藍斗とは双子の兄妹なの。これで、誰だか分かったでしょ?」
「双子…?」
「そう。二卵性の双子、顔はあまり似てはないけど目とか性格はソックリね。だから、藍斗の物は私の物ってなわけ」
はぁ…通りで、最初に見た時、違和感があったわけだ
久城君に双子の妹がいたなんて…
まぁ、別に いても おかしいわけじゃないけれど……
双子の妹か…
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