1 謎だらけの 久城 藍斗

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そして、冷蔵庫を勝手に開け… 「あ!これこれ。藍斗が好きなやつ!」 《俺の》と書かれた紙パックのミルクティーを取り出し、豪快に口を付けてガブ飲みしだした 「ちょっと、勝手に飲んじゃダメですって」 「は?何で?だって、これアンタのじゃないじゃん」 眉間にシワを寄せながら横目で睨んでくる 「だとしても、誰かも分からない人が勝手に入ってきて 勝手に冷蔵庫開けて…勝手に飲んで… いいわけがないでしょ?」 「ハァ…本当、面倒臭い」 何?それ、どういう意味? それよりも何か性格、態度まで 久城君にそっくりな気がするんだけど… 溜め息を吐いた後、ミルクティーをバンっ!とテーブルに置くと 私の目の前まで来て、腰に手を当てながら偉そうに口を開いた 「私、久城 藍那。藍斗とは双子の兄妹なの。これで、誰だか分かったでしょ?」 「双子…?」 「そう。二卵性の双子、顔はあまり似てはないけど目とか性格はソックリね。だから、藍斗の物は私の物ってなわけ」 はぁ…通りで、最初に見た時、違和感があったわけだ 久城君に双子の妹がいたなんて… まぁ、別に いても おかしいわけじゃないけれど…… 双子の妹か…
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