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「痛いんだけど… 何すんだよ」
真っ赤になった右頬を押さえながら 私を鋭い眼球で睨む
一瞬、怯みかけたが すぐに持ち直すと 深く深呼吸し… 怒りで興奮する久城君と向き合う
「久城君、貴方は間違ってる。今まで どんな女性と関わってきたかは知らないけど、世の中 そんな女性ばかりじゃない。だから、私も含め その人達の事を否定しないで…」
私の言葉に久城君は突然 吹き出し…
黒い笑みを見せ…
「ムカつく。アンタ ムカつくね… 偽善ぶってるけど、さっき 濡れてたの誰だよ。まんざらでも なかったんじゃねぇの?」
「は?あのね… いい加減にしないと本気で……」
そう口にした瞬間、、
久城君の瞳から涙が一粒流れ出す
「え?…」
いきなりの事に驚く私に、久城君は 必死に流れた涙を手の甲で拭う…
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