134人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、この荷物邪魔だから早くどかせ」
これは一体どういう事なのでしょう…
本日、引越し業者が到着し 荷物も運び終わり
部屋に入りきらない段ボールたちは邪魔にならないようリビングの端に置いておいたのだが……
いざ、女子大生の同居人が帰宅したかと思えば…
リビングへと入って来たのは学生服を着た男子…
背も私より高く、目付きは悪く、瞳の色はカラコンなのか…片目ブルー片目が黒のオッドアイ…栗色の髪は片サイドツーブロックになっており…
かなり柄が悪うございますが…
「あの……女性の方は… 」
学生に何、腰低くくなってるのよ私は
「あ?女性? 意味分かんねぇこと言ってんじゃねぇよ」
「だ、だって…ここのシェアの方は女性だと…お聞きしてたもので…」
「は?誰かと勘違いしてんじゃねぇの?俺は元々、ここを借りるっつう事が決まってたんだよ。まさか、シェア仲間が こんな、おばさんだとはな……お姉さんだったら 楽しめたのに…」
おばさん?……
男子高生の発言にガックリと肩を落とす私
まだ27歳で、おばさん呼ばわりされるなんて…
「私、まだ27です…」
一応、まだ20代だとアピールするが、こいつは そんな私をあざ笑うかのようにフッとほくそ笑むと憎たらしい口調でこう言った
「やっぱり、おばさんでしょ。俺、17だし」
ガーン… 一回りも違う… ま、まあ学生だもん
私の年齢からしたら、一回りくらい違ってもおかしくないか…
でも、でも、、27で おばさんは…ありえないよ…
一人、床に座り込んだまま沈んでいると 玄関から女の声が響いてきた
「藍斗!まだー?」
甘ったるい声を出す女は 藍斗…きっと目の前のコイツの事を言ってるのだろう…
「あ、ごめん。先に俺の部屋上がってて。すぐ行く」
「はーい」
「というわけで、これから俺ら 楽しい事しちゃうから邪魔しないで。後、物音もたてないで。じゃあな、おばさん」
……何が、邪魔しないでだ
人の事、散々おばさん呼ばわりしてくれちゃって……
最初のコメントを投稿しよう!