0 ルームシェアは高校生男子?

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  「……ん」 いつの間に眠っていたのか、気が付くと部屋は真っ暗で…   「あれ、夜?」 そう認識した瞬間、お腹の虫がグ~~と大きく鳴る そういえば、ここに着いてから何も食べてないんだっけ…… ……あれ? やけに静かだけど… もう帰ったのかな… なら……この隙に私はコンビニでご飯でも…… …と布団から出ようとした その時だった あれ…? 布団に誰かもう一人 入ってる? 暗くて何も見えないけど… 確かに隣に誰かいる… もしかして… あいつ?…  いやいや 鍵かけたし、それに 関わるな的な感じしてたから ここには余程の事がない限り入って来ないでしょ… じゃあ、誰? ま、ま、まさか 変質者? 窓から侵入とか? え?ちょっ!ま、ま、ま、待って なら先に警察に…… どうしたらいいか…と、あたふたする私の腕を変質者が突然 掴み、強引にベッドへと倒させる    「いやーー!やめて!襲わないで!!」 突然の事にパニックになった私は、その変質者の頭をボコボコ叩く    「いやーー!!」  無我夢中で叩いていると…    「いてぇよ!止めろ!」 どこからか聞いたことのある声…    「え?」    「更年期かよ、おばさん」 もしかして…… 変質者だと思っていた人の正体って…… 私は床に落ちていたスマホのライトを付けると 隣に向かって照らした すると…そこにいたのは、ここのルームシェアの藍斗と呼ばれていた人物    「ちょ!何でここにいるの!!鍵かけたのに…」 突然の出来事に慌てる私にコイツは「ほら スペアキー」とチャラチャラ見せ付けて来たのだ    「スペアキー?そ、そんなの私 持ってない…。い、いや…だ、だからって、何でここにいるのよ!」 意味不明な行動に再び起き上がろうと体を動かすものの、その行動は彼の手によって阻止された    「何でかって?さっきの、お返し… 邪魔すんなって忠告したのにも関わらず何を勘違いしてんのか、変な事 言いながら入ってくるわ、せっかくのゲームの邪魔はするわ…… 」 そう言いながら コイツは私の身体に馬乗りになると耳元で息を吹きかけるように そう話し出した    「ちょ…!降りて…  さっきの事は ちゃんと謝るから!だから、降りて」 必死に コイツの身体を押すが全然 びくともしない    「ねえ、最近 sexしてるの?お・ば・さ・ん」
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