歩美

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裕美子のカフェに着くといつものように 準備中の札を掛けて待っていた。 カウンターの奥にある隠し部屋に俺を連れていく 「大樹。ずっと待ってた。」 でもいつもとは少し違う。 唇を重ね、抱きしめ合う。 いつもは真っ先に俺をくわえるのに 今日はそうしない。 いつもよりも長くキスをする。 離そうとしてもまた追いかけるように 舌を絡めて来る。 すると裕美子は 「私。大樹の何かな?私。考えたの。 最初はお金とお店が欲しくて大樹に近づいたよ。 調教も受けて奴隷にもなったよ。 でも、私。やっぱり歩美ちゃんに大樹を取られたくない。」 そう言ってまた唇を重ねて来る。 そして涙を流した。 「私じゃ 駄目なんだね。」 「ごめんな。裕美子。」 裕美子は涙を拭いて 「ううん。分かってたの。 悔しいからちょっと意地悪言ってみただけ。」 そして俺達は身体を重ねた。
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