はじまり

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賽銭箱に五円玉を投げ入れて 鈴を鳴らして手を叩く。 願い事をした。 歩美に会えますように 手を合わせて願い事をする。 目を開けて振り向くと 目の前に見たこともない格好の女が立っていた。 「うわっ、」 思わず声が出た。 「お前。女に会いたいのか。」 ぶっきらぼうないい方に少しイラッとした。 でもこの女 目線が俺と一緒だった。 俺の身長は178cm あまり小さい方ではない。 足元を見ると宙に浮いて居る。 「お前。人間じゃないのか?」 すると俺の頭を叩く 「聞いて居るのは、こっちだ。 会いたいのか?会いたくないのか?」 「あ 会いたい です。」 「そうか。じゃな。」 「えっ!合わせてくれるんじゃ..... ないんだ。」 その女は消えてしまった。
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