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その全てが、セレイの目、そして心に、強烈な印象として焼き付いていた。
――そんな人の側で、もっともっと色々な物を見てみたい!
セレイの心の中では、人族の里に対する憧れはもはや止められないものとなっていった。
「まぁ、駄目なら、飛んで帰ってくればいい」
反対はしつつも、束縛をすることもされることも嫌うツバサビトの気質で両親は見送ってくれた。
そも、離れたところに飛んでいくことこそが、ツバサビトにとっての〈巣立ち〉なのだから。
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