ルピの光

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 戦闘は苛烈(かれつ)を極めていた――  二騎を相手にしていたディアブラは、敵小型機を可能な限り集中的に攻撃し、辛うじて(しの)いでいる。もう一方のサタナーンは、鉤爪騎の繰り出す爪の一撃一撃を、剣で受け流しながら、極力距離を取り、剣のリーチを活かした突きによる反撃の機会を(うかが)う。  もし、どちらかの勝負がつけば、この戦いの流れが変るであろう事は明白である。  その中で、頭目と腹心は、ルピを連れ出すべく、馬車後部の入り口まで辿り着いていた。その馬車の屋根では、御者が備え付けられた機関銃をひたすら撃ち続けている。 「アールブだけを連れ出したら、馬の所まで走るんです」  彼等の馬は相応の訓練を受けており、戦場から離脱しても、一定の距離で待つように(しつ)けられている。そこまで逃げることが出来れば、どうにかなると踏んでいるのだ。  そんな思惑で錠前に手を掛けようとしたとき、
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