ルピの光

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「……転移!!」  と、女の声が聞こえたと同時に、突如、その複雑な仕掛け錠前が不意に外れた。  誰も触れていないにも(かか)わらず、である。 「…………」  この不可思議な現象に頭目は首を傾げた。しかし、この戦場で一瞬でも躊躇(ちゅうちょ)するのは自殺行為に等しい。 「……ええい、ままよ!」  決意と共に馬車の後方扉を思い切り開けた頭目は、恐ろしい物を見る羽目になる……
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