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「え……うん。クリームブッセの期間限定のテイストで、なんだけど」
そんな風に来栖から声をかけられるとは思ってなくて、私は思い切り目を見開いていた。
相手はパソコンに向かったまま、ちらっと目線をくべただけだったけど。
「季節もの?」
「じゃなくてもいいの。ただ、限定感は欲しくて」
「ああ……難しいよな。流行りの味はどこもバンバン出してくるし」
「そっちは何してんの」
「新商品のパッケージとか」
相談に乗る、というほどでもない、たださらっと互いの仕事の進捗状況を気にし合うような、仕事仲間なら普通にありそうな会話だが、来栖とは初めてだった。
そして、その翌日。
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