1.イベントの重要度

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「接待って何時に終わるの」 「わからない」 「わからないって、ちょっとは予測つくんじゃない? 私待つし」 「いつになるかわからないのに? そんな無駄な時間使うなよ」 「無駄って……ひどい。ちょっとでも一緒に居たいって思うから」 「悪い意味に受け取るなよ」 「じゃあどういう意味よ!」 彼女の声が、金切り声に変わった。 私はおろおろと周囲を見渡す。 時刻はもう定時を過ぎてて、私も後は帰る準備をするだけだった。 おかげで通路はあまり人はいないけれど、さすがにミーティングルームで痴話げんかをやってるなんて知られたらまずいでしょ。 早く彼女を宥めるのだ、とそう言ってやりたいけれど口を出すわけにも行かないこの状況。 ミーティングルームから聞こえたのは、この上なく重く長い溜息と。 「……めんどくさ」 ブリザード吹き荒れる一言だった。
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