95人が本棚に入れています
本棚に追加
すると、俺の睨みは効かなかったのか両手を頬にあてて、乙女のようなあざといポーズをしだした。
「しょ、処女だなんてそんな恥ずかしい……って、処女!? 勇さん、処女だったの!?」
「でかい声でさけぶな、ボケ犬!」
「だ、だって、衝撃的すぎて……」
「年齢のほうに驚けよ」
「いや、そっちも確かに驚いたけど、でも好きだし関係ないかなって。それより処女のほうが、だって、勇さん恋人いたって、じゃあ、その」
「連呼するな、馬鹿! お前だからくれてやったんだよ!」
新しい部屋は、生まれ変わった俺たちが幸せに暮らすための場所だ。
「そ、そんな男らしいところも大好き!」
「うるさい! とっとと荷物をまとめろって!」
きっと、にぎやかで楽しい毎日になるだろう。
end
最初のコメントを投稿しよう!