第1章 契約の内容

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「はい……抱かれたい……です……」 「なに?はっきり言ってくれ。」 「本田さんに……抱かれたい……です。」 するとまた快感の波が、押し寄せてきた。 「俺も、合格と言う訳か……」 「ああ……本田さん……」 情事が終わった後、本田さんは私に自分のシャツを、掛けてくれた。 「大丈夫か?」 「はい……」 「君を抱くのは初めてなのに、優しくできなかった。すまなかった。」 「いいえ。」 スーツのズボンを履き、上は引き締まった上半身をさらしたまま、本田さんはお財布から、お札の束を3つ出した。 「今月はこれで、生活費は足りるか?」 「は、はい。」 そのお金を受け取った私は、めくるめく世界の中で、愛のないセックスが、この世にあるのだと知った。
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