第1章 契約の内容

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「行こうか。」 今まではいって言っていたのに、今だけは”はい”と言えない。 「えっと……」 「まさかここまで来て、取りやめって事はないよな。」 真っすぐな瞳。 どうしよう、このまま抱かれたら、私…… 「すみません、やっぱり私……」 「できませんってか。」 重い空気が流れる。 このまま断るのは、どうしてもダメなの? ここに来た時点で、こうなる事は、決まっていたの? 「あの……一度関係を持って、それで終わりと言う事は、ありますか?」 「あるだろうね。その際でも、今日の分は支払う。」 あくまでも、欲求を満たした代金と言う訳なのね。 「分かった。こうしよう。」 「えっ?」
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