第1章 契約の内容

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「……興味が……あったのかもしれません。」 お金で性を買う人と、買われる人。 それを契約と呼ぶ人達に…… 「じゃあどうだろう。僕は、期待外れだったのかな。」 「いいえ、そんなんじゃないです!本田さんは、とてもカッコ良くてっ!」 そんな私に、本田さんは目をキョトンとさせた。 「いえ、その……とても素敵な人で……夢のような出会いでした。」 「ははは。それじゃあ、少しは期待していいのかな。」 家の近くまで来た私は、タクシーを止めた。 「連絡待ってるよ。」 本田さんは私がタクシーを降りる時に、そう耳元で呟いた。 最後まで、ジェントルマンだった本田さん。 これでいいんだ。 私は静かに、目を閉じた。
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