第1章 契約の内容

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私が会社で働いている時、それは起こった。 「春日さん。弟さんの高校から、電話よ。」 「はい?」 入学して以来、一度も問題を起こした事がない弟が、何をしたのだろうと思いながら、電話を取った。 「はい。春日です。」 『泰介君のお姉様ですか?』 「そうです。弟が何かしましたか?」 『実は、授業中に具合が悪いと言って、早退させたのですが、その後、連絡はございましたか?』 「連絡ですか?」 『こう言ったら失礼かもしれないんですが、ご兄弟二人暮らしと伺っているものですから、少し心配をしてまして。』 先生の言葉に、嫌な予感が走った。 - 吐き気がするくらい、頭が痛いんだ -
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