約束

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電車が動き始め、結乃が見えなくなると、敏生は両手を膝について息を抜いた。それでもまだ、心臓がドキンドキンと激しく鼓動を打っている。目を閉じても、先ほど振り向いた結乃の姿が浮かんでくる。 その、敏生だけに笑いかけてくれた表情……。 「……ヤバい。やっぱり、可愛いな……」 敏生の胸の高鳴りは、当分収まりそうになかった。
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