0人が本棚に入れています
本棚に追加
私、暁紫苑は、下校中に車に轢かれて死んでしまった。
随分呆気ない人生だったが、私にはまだやり残したことが沢山ある。
私は成仏するまでの49日間、学校に留まることにした。
そして私が今いるのは、2年5組の教室の前。
「おはよー。」
入ってきたのは、私の好きな人、飯島水樹。
「よー、水樹。遅いぞ~。」
「悪かった悪かった。あれ?今日は暁はいないのか?いつも早いのに。」
「ほんとだ、暁が遅刻なんて珍しいな。」
水樹と話しているのは、切原有。お調子者のバカ。
私はここにいるよ!とどれだけ言いたかったか。
クラスのみんなは私が死んだことを知らないらしい。
そんなに私がいなかったら不自然なのか?
最初のコメントを投稿しよう!