死んでしまった私のたまり場は学校です

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私、(あかつき)紫苑(しおん)は、下校中に車に轢かれて死んでしまった。 随分呆気ない人生だったが、私にはまだやり残したことが沢山ある。 私は成仏するまでの49日間、学校に留まることにした。 そして私が今いるのは、2年5組の教室の前。 「おはよー。」 入ってきたのは、私の好きな人、飯島(いいじま)水樹(みずき)。 「よー、水樹。遅いぞ~。」 「悪かった悪かった。あれ?今日は暁はいないのか?いつも早いのに。」 「ほんとだ、暁が遅刻なんて珍しいな。」 水樹と話しているのは、切原(きりはら)(ゆう)。お調子者のバカ。 私はここにいるよ!とどれだけ言いたかったか。 クラスのみんなは私が死んだことを知らないらしい。 そんなに私がいなかったら不自然なのか?
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