かみちぎりそうになりました

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この豪雪。軽装備。 遭難。やっと見つけた山小屋。 方向音痴の2人でさまよって見つけた奇跡。 助けて…… まだ体力に余裕があるのか、変な妄想がよぎる。 SNSで遭難なう。なんて呟いたら……。 我々のうかつさをなじるクソリプで埋まる。 しねばよかったのに、ぐらい想定せねば。 「イサオ、ねえイサオ!電話!警察!」 「ええ、やだよ!オレの8だし、濡れたらどうすんの」 「はぁ?私?」 「ウチハがかけてよ。俺寒いよ」 大丈夫?このひと?私も寒いんですけど! 「おまえのサイボーグじゃん」 「アンドロイドだわ!いらねーんだよ、そんなボケわぁあ!」 「電波入ってるんでしょかけてよ早く」 キレ気味っすか?あ、そうすか? 別れる!絶対に別れる。 ヴっ……… 電池切れてる……… 「イっくん…電池切れてた…」 「マジで」 この状況でボケかませるほど、ウチハよゆーねーっすけど?ひどい… 「ていうか寒いよー。もっとぎゅっとしてくれてもよくなくない?」 「あぁ」 「そうそう、イっくんもっとぎゅっとして!」 「………」 ウチハにおおいかぶさるように張り付くイサオ。 「やべぇ勃起した」 「ちょ…え?…なに?」 「うっわまじか。腰にめっちゃ当たってる…」 「いいことおもいついたんだけど」 「ええー。死んだほうがいいんじゃない?」 「なんにもいってねぇし」 「わかるわ!ケツ出してヤラせろだろ?」 片手でポンとしてソレ!みたいなポーズした… はらたつわー…… 「助かったらホテルでおもいきりやろう!だから今はマジ勘弁、無理無理……」 「ちょ、もう出してるし?寒くないの?バカなの?」 「じゃあしゃぶるから、コートで私をできるだけ包み込んでくれますか?」 なんで敬語やねん! 「わかった…」なんでしぶしぶやねん、はらたつ! イサオは異常なキレイ好きだからニオイは気にならない、が、ほんのりちんこのニオイはする。 前置きもなんにも言わずにいきなりくわえた。めんどくさいから。 「こんな時でもうまいよね…」 喜んでいいんだか傷ついたほうがいいのかよくわからなくなるこの褒め言葉。 ただ、しゃぶっているうちに夢中になってたら、イサオがいってもいないのにビクっとなって、すこしかんでしまった。 「どうしたの?」のどうした、あたりで首を上げて周りを見渡したら、警察と地元捜索隊に囲まれていた。あわててくちもとについてたチン毛とって捨てた。オワタ私…。
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