ー7日目ー

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「5日目に、『俺はまだどちらが本物の占い師か把握出来ない』と言っておきながら、ねこまたを真占い目で見て護衛したのはなぜだ?」 頭の中に浮かんだ疑問が、自然と口について出てくる。 「あの状況なら、普通しまんちゅの違和感に共感して、木の葉を真占いとして見るんじゃないのか? しまんちゅの違和感を否定するだけの何か理由があって、ねこまたを護衛したのか?」 そうだ。 しまんちゅの、ねこまたが人狼判定を出したあかりんが同じく人狼判定を出したメロンを処刑に推薦したのに、違和感を感じたという考察。 あの考察は、誰が聞いても納得するものだったのに。 「その場の流れに乗るだけでは、危ないと思ったからだ」 takuの回答に、あかりんが首を捻る。 「でも、5日目の夜に皆が信頼し始めていた木の葉を護衛先に選んでおけば、守れた可能性大だったんじゃないの? それに、霊能力者の家なき子も……」 (時間がない……っ) 俺はこれが最後のチャンスだと確信し、takuに畳み掛ける。 「なぜ、村人にとっては重要になってくる役職持ちを守ることを放棄したんだ? その大雑把な護衛先を聞く限り、とてもじゃないが本物の騎士とは思えないな」
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