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「僕と碧斗…どっちが好き」
「え…?」
「急すぎだろ、翡翠」
いきなりの翡翠の言葉に私はぽかんとしてしまう。
「僕は君が好きだよ。碧斗だって、そうだろ?」
「…お前は…勝手に言うなよ…」
「え?えっと…?」
二人の話に完璧についていけない私は二人を交互に見る。
「私は……二人とも好きだよ…?」
「……どちらも選ばない…選べないなら僕ら二人と付き合おうか?」
ニコニコと微笑む翡翠に碧斗は溜め息をついて頭に手をやった。
「付き合う…?」
「僕と碧斗が君の彼氏になるんだよ…とりあえずお試しで一ヶ月」
「…長いだろ。三週間くらいで良いんじゃないか?な?」
……話が飲み込めていないけど私は自然と頷いていた。
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