第1章

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 バックルーム(売り場ではない作業エリア)に必要な蛍光灯だけを点灯し、 接客サービス、 部下への指示等があるので、 営業時間中にはなかなか処理できない事務作業に取り組むのだ。 本社からファクスで届いた数多くの書類を精読し、 私の意見を赤色サインペンで書き添えて、 各担当者の専用ボックスに入れる。  既に、 社内の等級試験をトップでクリアーしていたから、 今では管理職の身分であり、 タイムカードを押さなくてもよい自分を、 口にはださないが凄く誇らしく思っている。 職位としては、 いつ次長になっても不思議ではない等級である。
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