◆2◆ 突然の婚約破棄

5/15
196人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
    掻い摘まんで深くは、語らずに話しを終える。 「話し、辛かったのに・・・ごめん。」 「いいの。あんまりいい思い出がないから振り返らないようにしてただけ。  訊いてくれてありがとう。」 「今度、俺の家族に逢ってくれないか?」  肩を抱いて静かに告げる。 「それ、って・・・」 「月依。俺たちもう2年になる。結婚を前提にこれからは、付き合って欲しい。」 「っ・・・」  思ってもなかった突然過ぎるプロポーズに固まってしまった。 「月依・・・?ダメ・・・なのか?」 「う、ううん。嬉しい!」  初めてと言っていい(タカ)ぶり抱き付いた。 「よかった。式場を探そう。仕事にも支障がないように計画を念入りに練らないと。」 「そうね。」  1番の理解者の愛に溺れる。  》 》  3年目のクリスマスイブに式場を予約した。   
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!