きょうはとくべつなひだ

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「俺たちは生きている」 俺は彼女につぶやいた。 彼女が少し微笑んだようなきがした。 XXXXX年4月外は桜が満開。 地面には多数の花が咲き誇っている。 (ああ、さきは花が好きだったな) 俺は外に出ると小さな花束を作るためにしゃがみ込んだ。 ふわりと甘い香りがただよう。 青色に黄色。赤に紫。 俺は丁寧に花を手折っていく。 周りは一面花に覆われている。 綺麗な花を好きなだけ選ぶことができるから、 予定より大ぶりなブーケが出来上がった。 平坦な地形がどこまでも続いている。 ここが日本だと言っても誰も信じないだろう。 「なあんもなくなってしまったなぁ。」 事の起こりは数百年前。 国家間の多少の小競り合いが激化して、大きな戦争に発展したのだ。 日本も巻き込まれ、世界中の国々が、相手国を滅ぼすために核兵器を使用する事態になった。 日本も例外ではない。 消滅は一瞬だった。 科学力が進んだ世界はたった一瞬で世界を滅ぼすことが出来る兵器を作り上げていたのだ。
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