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人間が、
ヒト科として現在のように繁栄してきたのは、
たかが一万年前頃からである。
だが、
約三十五億年前にはラン類が出現し、
二十億年前頃に地球にオゾン層が形成されたため、
地表に達する有害な紫外線は減少した。
そこで、
我々の祖先は陸上進出を始めた。
我々のような杉が誕生したのは、
進化論的に考察しても何ら不思議ではない。
アンモナイトが繁栄を謳歌≪おうか≫し、
三億年前に両生類から進化した爬虫類は、
急速に多様化した。
その前にいた両生類に代って世界を支配し始め、
古生代半ばから中生代前半にかけては哺乳類型爬虫類が、
中生代には恐竜、
翼竜等が、
新生代からは鳥類や哺乳類が繁栄した。
恐竜が我が物顔で地上をかけ巡る頃、
我々植物は裸子植物が大半であった。
白亜紀には被子植物も登場した。
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