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「ミルクは大量にだせるけど肉は無理だからね。金持ちのわがままをきいてられない。」
私とショウくんがくつろいでいる後で幸ねえが電話とパソコン使ってバタバタしている。
「これ以上、子牛が増えるのは困る。あの草のあたりは囲って肉牛を増やそう。」
牧場の副管理人になっているリンさんだが本業はバンドマンだ。
リンさんとキミヤは『レッドムーン』のギターとキーボード
床でイビキかいてる金髪少年、ユウはベースである。
「売上はいいぐあいだし。寂れてるけど宿泊施設もあるし、人増やそうかな。体がもたない。」
サチねえがなげく
この牧場はある学園のご用達で肉、卵はすべてここだ。
今までは豚と牛乳のみだったのが牛肉に鳥肉とムチャクチャになり人出が足りない。
朝からバタバタ
昼休んだらまたバタバタ
夜にヌメヌメたいじじゃ
寝る暇もない
「ヨリさんもムチャな請求やめればいいのに。今のとこあの謎の牧草のおかげで何とかなるけど。あれがなきゃ無理だよ贅沢三昧の金持ちの食卓おぎなうの。」
リンさんがなげく
ヨリさんというのは星砂頼朝
牧場の出荷先の学園長だ
「うんやっぱり土の問題じゃないね。水おそらくあのスライムもどきがもつ成分だな。」
キミヤが植木鉢を二つ持って現れる
「一週間でそこまで育つなら土もだろ。」
見事に季節はずれの花をつけたバラを見てリンさんが突っ込む。
「言われてみればそうか。水をあげたほうはすごい温室からだせないぐらいガッチリぶっとい枝で…………」
「バラの枝がぶっといっておかしいし。花咲いてるのもおかしい。」
眠けとんじゃった
キミヤがあんまりにもぬけてるから。
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