バレンタインは、苦手

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僕の名前は、斉藤光(さいとうひかる) 僕は、小さい頃は、それなりに 可愛(かわい)いと言われていた。 むしろ、よく女の子に、間違(まちが)われていた。 だから、何故か、バレンタインの時期は 女の子達から、同性(どうせい)のような(あつか)いされていた。 男子たちからは、(うと)まれるし、最悪(さいあく)な気持ちだった。 僕は、立派(りっぱ)な男だよ!って言っても、 女の子達からは、「はいはい、そうだよね」って 軽くあしらわれていた。 そんなわけで、バレンタインチョコレートなんて 母親か、おばあちゃんか、姉さんくらいだった。 身内しかもらえないという(みじ)めさ。
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